基板の収まりから筐体断面を決める
筐体用アルミ押出材
基板を奥まで挿入できるか、コネクタと端板が干渉しないか。筐体用アルミ押出材は外形寸法だけでなく、内部ガイドと組立経路で選びます。Aluminum Profile Worksは装置メーカー・法人購買向けに標準・特注仕様を供給します。切断、部分追加工、断面変更を分け、ボディ単体と別途必要な部品を明記して見積をご依頼ください。
A–Iの寸法確認箇所を見る
開口部からガイドリブと四隅の溝が見え、上面と側面には細かな金属の質感が表れています。
基板と組立条件を先に確認
基板ガイド、端板、相手部品の整合が必要です。Hammondの資料には内部溝への基板差込み構造が示されています。[1]
外寸ではなく有効空間を確認
内腔、溝、板厚、部品高さと挿入経路全体を照合します。外幅と外高だけでは搭載可否を判断できません。
変更内容を加工別に整理
長さ変更、局部開口、連続断面の変更は別の要求です。不連続な穴や窓は追加工条件として指定します。[3]
見積範囲を分けて記載
ボディ、端板、シール、ねじ、取付部品を分け、材質、最終表面状態、検査条件を示します。
筐体用アルミ押出材
- 形材区分
- 電子機器用筐体プロファイル
- 製品群
- 電子機器筐体用の押出ボディ
- 断面仕様
- 標準・特注断面。内寸、基板ガイド、端板取合い、仕上がり長さを図面で指定
- 供給仕様
- 選定図面に基づき、適用規格、材料、公差、仕上がり状態を確認
切断・追加工・特注断面の違い
筐体用アルミ押出材のどこを変えるかで必要図面が変わります。長さ、局部形状、連続断面を区別してください。
| 要求項目 | 既存断面を定尺切断 | 既存断面に部分追加工 | 連続断面を特注 |
|---|---|---|---|
| 変更内容 | 断面を維持し仕上がり長さを変更 | 穴、コネクタ窓などの局部形状 | 内腔、ガイド位置、壁、連続溝 |
| 必要図面 | 断面品番、仕上がり長さ、端面条件 | 断面品番と基準を示す追加工図 | 希望断面図、相手部品図、完成品図 |
| 確認する取合い | 基板、既存ガイド、端板締結 | 既存嵌合、加工アクセス、開口位置、残肉 | 基板包絡、ガイド、カバー、端板、締結部品 |
| 見積時の確認 | 断面・金型の利用可否、切断公差、長さ別数量 | 加工可否、表面処理順序、公差、供給範囲 | 断面の成立性、金型、試作、重要嵌合の検査 |
区分は要求整理のためであり、在庫や加工能力の確約ではありません。材質、処理、工程、金型、最小数量、価格、納期は個別見積で確認します。
断面と長さの九つの確認点
A–Iを各図と対応させ、測定面、基準、最終表面状態を指定。内腔と溝は挿入経路全体で確認します。
- 外幅
- 指定外面間を測定。突出部を装置包絡に含め、処理後寸法かを明記します。
- 外高
- 基準から全高を指定。取付部やカバー突出は別途確認します。
- 内腔幅
- 内壁間の測定面を指定。溝筋、角部、ねじ、コネクタが別の箇所で通路を狭める場合があります。
- 内腔高さ
- 基板位置と両面部品高さを指定。内高全体は基板上面の余裕ではありません。
- 基板溝の開口
- 完成表面での溝面間限界を指定し、最小開口と最大板厚を比較します。
- 基板溝の深さ
- 両側の保持深さを、板幅、溝間隔、板端禁止領域、挿入隙間と照合します。
- 基準からの溝位置
- 内底面基準に対する参照面を明示し、左右の溝と基板・コネクタの整合を確認します。
- 端板締結部
- Hは角部の接続形状で、共通ねじ径ではありません。端板、溝穴形状、ねじ、かかりを組立図で指定します。
- ボディ仕上がり長さ
- 指定端面間を測定。基板長、コネクタ突出、端板侵入と作業空間を考慮し、有効内長と区別します。
板厚方向の最小隙間を計算
最大板厚を求め、完成後の最小開口から引きます。重要特性と公差は供給者と合意してください。[5]
- 仮定:基板厚さ1.60 ± 0.15 mm。
- 仮定:表面処理後の最小開口1.90 mm。製造公差は織込み済み。
- 単位はmm。計算用の仮定であり、APW供給寸法や一律の推奨隙間ではありません。
最大基板厚さ = 基板公称厚さ + 板厚のプラス側公差 最小総板厚隙間 = 完成後の最小溝開口 − 最大基板厚さ
最大基板厚さ = 1.60 + 0.15 = 1.75 mm 最小総板厚隙間 = 1.90 − 1.75 = 0.15 mm
| 板厚の確認項目 | 計算例の値 |
|---|---|
| 基板公称厚さ | 1.60 mm |
| 基板厚さ公差 | ±0.15 mm |
| 最大基板厚さ | 1.75 mm |
| 完成後の最小溝開口 | 1.90 mm |
| 最小総板厚隙間 | 0.15 mm |
0.15 mmは厚さ方向の総隙間で、片面当たりではありません。受入限界でも、挿入可能性の証明でもありません。
正の隙間だけで全体の適合は判断できません。溝位置・平行度、入口バリ、基板反り、部品干渉を全経路で確認。開口は既に処理後の最小値なので、同じ表面処理分を重ねて差し引かないでください。
基板と溝の嵌合を相談組立不具合の確認順序
実測、承認図、同じ表面状態の相手部品を比較します。以下は原因候補であり、診断結果ではありません。
| 症状 | 考えられる要因 | 最初に確認する項目 |
|---|---|---|
| 基板が入口で止まる | 板厚と溝幅の不整合、バリ、板端の障害 | 最大板厚・完成最小開口を測り、切断端と板端を確認 |
| 途中から動かなくなる | 溝位置・真直度、基板反り、部品やねじの干渉 | 全経路と包絡を調べ、寸法変更前に接触位置を特定 |
| 端板が着座しない | 基板・コネクタ・ねじの端部侵入、取合い不一致 | 有効内長、突出量、端面、端板形状を確認 |
| 表面処理後にきつくなる | 接触面の膜厚、異なる表面状態の寸法比較 | 完成溝と相手部品を図面と照合し、処理・マスキングを確認 |
図面改訂、表面状態、測定箇所、対象部品を記録。変更は供給者と協議し、単品測定を新しい量産公差にしないでください。
断面形状と表面のディテール
筐体用押出形材の製品ビュー



各画像は本体の形状と目視できる表面を示します。選定する断面、寸法、仕上がり状態は注文図面で確認してください。
装置用途から図面条件を整理
以下は筐体の要求確認項目です。型材の性能等級を示すものではありません。
- 産業用コントローラー
制御基板、端子操作空間、取付位置を指定し、組立時にコネクタが端板開口を通るか確認します。
- 計測器
表示部、操作部、基板保持、保守経路と外観面の受入条件を指定します。
- インターフェースモジュール
基板寸法、コネクタ方向、配線空間を示します。放熱が必要な場合は熱条件を別途評価します。
完成状態を指定して見積依頼
必要な合金・調質、長さ、数量、表面処理、追加工を記載。穴と窓の位置は図面基準から示し、外観面と処理前後の寸法適用を明確にします。材質・検査書類も必要なら依頼してください。
端板・締結・シールを一体で検討
ボディは筐体の一部です。Hammondの密閉シリーズは押出材、端板、ガスケット、ねじで構成され、断面だけでは組立条件は決まりません。[2]
締結仕様
ねじ種類、かかり、相手穴位置を指定します。締付トルクは承認済み接合仕様に従い、断面外形から推定しません。
シールと電気接触
必要に応じシール座、ケーブル入口、接触面を図示します。防塵防水・EMC要求は完成装置に対して定義し、裸の押出材で満たすとは判断しません。
見積に必要な情報を揃える
筐体用アルミ押出材の資料を取合いごとにまとめ、未確定項目も明記してください。
- 断面資料
- 品番または断面図、改訂番号、単位
- 基板と組立
- 基板包絡、板厚限界、部品空間、ガイド位置、相手部品図
- 材質と表面
- 合金、調質、処理、外観面、必要な接触面マスキング
- 長さと加工
- 仕上がり長さ、切断公差、端面、穴、コネクタ窓
- 供給範囲
- ボディのみ、または端板・シール・ねじ等を別途依頼
- 数量と検査
- 長さ別本数、試作、重要検査、必要書類、納入先
この一覧は固定仕様のカタログではありません。不足寸法を示し、材質、工程、金型、供給範囲の確認に使います。
型材の要求を送る量産前に試作品の判定条件を合意
指定の最終表面状態で、承認図と指定相手部品を用いて確認します。重要寸法と受入限界を量産前に記録してください。[5]
溝を測り、全長の挿抜を確認
図面指定箇所の溝幅・位置を測定。指定基板または合意した代替品で全経路を挿抜し、接触を記録します。寸法限界は承認図に従います。
端板を組み、開口を確認
基準から長さ、端面、追加工位置を検査。端板、ねじ、コネクタを組み、着座とアクセスを組立図で確認します。
表面と記録を確認
完成状態の外観面と指定マスキングを検査し、測定値と必要な材質・処理書類を保管。防護・EMCは完成品で別途評価します。
筐体設計の参考資料
各社資料は構造説明用です。APWの寸法、付属品、性能を定めるものではありません。
筐体用押出材のよくある質問
完成したケースが付属しますか?
本ページは押出ボディの仕様です。端板、シール、ねじ、取付部品は見積に明記された場合のみ含まれます。必要範囲と相手部品条件を示してください。
長さやガイド位置を変えられますか?
APWは標準・特注仕様を扱います。長さ変更は断面を維持し、ガイド移動や内腔変更は断面変更になります。参考図、長さ、本数をお送りください。
基板が入るか、何を確認しますか?
板幅・板厚と溝を照合し、両面部品、コネクタ突出、挿入経路全体を確認します。外寸から有効空間は決まりません。板の限界寸法と重要嵌合を図示してください。
合金や表面処理は共通ですか?
全型材に一律の仕様は設定していません。合金、調質、処理を依頼し、外観面、塗膜、電気接触面を指定してください。選定仕様ごとに確認します。
押出材だけでIP・EMC等級がありますか?
ありません。IEC 60529は外郭の保護分類を扱います。端板、シール、ケーブル入口、組立の検討が必要で、EMCも完成設計に対する評価が必要です。[2, 4]
見積に何を送ればよいですか?
断面資料、基板と相手部品、材質・表面、長さ、加工、数量、納入先を送付し、試作検査と書類も指定してください。最小数量、金型、利用可否、価格、納期は見積時に確認します。
熱設計に関連するアルミ型材
取合いを明確にして見積へ
筐体用アルミ押出材は内腔、ガイド、端板取合いを確認して選定します。板厚計算と組立確認で要求を整理し、図面、加工内容、数量を標準・特注仕様の見積にお送りください。
アルミ型材を見る